DIYで外壁塗装をするメリット・デメリットとは？失敗例を紹介 | 山口エリア外壁塗装会社ガイド

DIYで行う外壁塗装は、費用削減や愛着深化のメリットがありますが、専門知識不足や安全面でのリスクがデメリットです。基本的には専門知識と技術を持つ業者に依頼することで、安全で高品質な仕上がりが期待できます。DIYを選択する場合は、十分な準備と安全対策が不可欠です。

DIYで外壁塗装をするメリット・デメリット

費用を抑えるために、DIYで外壁塗装を行おうと思う方もいるでしょう。以下ではDIYで外壁塗装をする際のメリット・デメリットをご紹介します。

◇DIYのメリット

DIYで外壁塗装を行うメリットは、まず費用の削減が挙げられます。業者に依頼すると高額な費用がかかりますが、自分で塗装を行うことで人件費を大幅に削減できます。

また、DIYを通じて自分の家に対する愛着が深まることも大きな利点です。自分の手で作業をすることで、塗料の選び方や塗装の手順についての知識が身につき、家のメンテナンスに対する意識が高まります。

さらに、自分のペースで作業を進められる点も魅力的です。時間の制約が少なく、都合に合わせて少しずつ進めることができるため、忙しい日常の中でも無理なく取り組むことが可能です。

◇DIYのデメリット

外壁塗装は専門的な知識や技術が必要であり、初心者には難しい作業が多いです。

例えば、下地処理や塗料の選定、塗り方のテクニックなど、プロの技術を真似ることは容易ではありません。これにより、仕上がりが不均一になったり、塗装が剥がれやすくなったりするリスクがあります。

さらに、高所での作業は非常に危険であり、はしごや足場を使用する際には、転落や怪我のリスクが伴います。安全対策をしっかり行わないと、重大な事故に繋がる可能性もあります。

また、適切な道具や材料を揃える必要があり、これらを一から購入するとコストがかかります。DIYは時間もかかります。業者が数日で終える作業でも、素人が行うと数週間から数ヶ月を要することがあります。そのため、時間と労力をしっかりと計画する必要があります。

DIYで外壁塗装をして失敗した例を紹介

画像出典：フォトAC

DIYで外壁塗装を試みる人々の中には、コスト削減や自由度の高さを期待している人も多いです。しかし、専門的な知識や技術がないまま作業に取り組むと、想定外のトラブルや失敗に直面することが少なくありません。

以下では実際に起こってしまった失敗例をご紹介します。

◇塗料選びの失敗

ある山口県在住のAさんは、安価な塗料を使って外壁を塗装しようと考えました。DIY用に手に入れた塗料はホームセンターで購入したものですが、耐久性に優れたものではありませんでした。

結果、塗装してからわずか数ヶ月で剥がれやひび割れが発生し、再び塗り直さなければならない状況に陥りました。この失敗の原因は、外壁の材質に合わない塗料を選んでしまったことと、適切な下塗りを怠ったことでした。

◇高圧洗浄の失敗

Bさんは、自宅の外壁を高圧洗浄機で清掃してから塗装する計画を立てました。しかし、家庭用の高圧洗浄機を使用したため、洗浄力が不十分で、汚れや旧塗膜が完全に除去できませんでした。

そのため、新しい塗料が外壁にしっかりと付着せず、短期間で剥がれやすくなりました。高圧洗浄機の選び方と適切な使い方を知らなかったことが失敗の原因です。

◇養生の失敗

Cさんは、塗料が周囲に飛び散るのを防ぐために養生を行いましたが、そのやり方が不十分でした。結果、塗料が窓やドア、さらには隣家の壁にまで飛び散り、大きなトラブルに発展しました。

特に、近隣住民との間に問題が発生し、賠償金を支払う羽目になったことが大きな痛手でした。養生の重要性を軽視し、手順を省略したことが原因です。

◇塗装技術の不足

Dさんは、外壁を均一に塗るためにローラーを使用しましたが、塗装にムラが生じ、見た目が非常に悪くなりました。特に、角や窓枠周辺の細かい部分は塗料が厚くなりすぎたり、逆に薄くなりすぎたりして、仕上がりが汚くなってしまいました。

この失敗の原因は、適切な塗装技術を持っていなかったこと、そして塗料の特性を理解していなかったことです。

◇塗装環境の失敗

Eさんは、気温や湿度を考慮せずに塗装作業を行いました。特に、雨が降りそうな日に作業を強行したため、塗料が十分に乾かず、塗膜に不具合が生じました。雨により塗料が流れ出し、再度塗り直しをする羽目になりました。天候や気候条件を無視した結果、失敗に繋がりました。

DIYで外壁塗装する際の失敗しないポイント

DIYで外壁塗装をする際は、以下の点に注意しましょう。

◇しっかり洗浄する

外壁塗装において最初のステップである洗浄は、非常に重要です。外壁の汚れや古い塗料の残りが新しい塗料の密着性に大きく影響するためです。特に湿気の多い地域では、カビやコケが生えやすく、これらをきちんと除去しないと塗装の持ちが悪くなります。

高圧洗浄機を使用することで、外壁の表面を効果的に清掃できますが、家庭用の洗浄機では不十分なこともあります。可能であれば、業務用の高圧洗浄機をレンタルするか、専門業者に洗浄のみを依頼するのも一つの方法です。
しっかりと洗浄することで、新しい塗料が外壁にしっかりと定着し、耐久性のある仕上がりになります。

◇しっかり養生する

次に重要なのが養生です。養生とは、塗装しない部分を保護するためにシートやテープを使ってカバーする作業のことです。これを怠ると、塗料が窓やドア、さらには植木や車に飛び散ってしまい、後で大変な清掃が必要になります。

特に風が強い日などは塗料が飛び散りやすいため、養生はしっかりと行う必要があります。
養生の手間を惜しまず、丁寧に行うことで、塗装作業がスムーズに進み、仕上がりも美しくなります。養生テープやシートはホームセンターで手軽に購入できるため、必要な分だけしっかりと準備すると良いでしょう。

◇高所の作業に注意

外壁塗装は、高い場所での作業が避けられません。高所での作業は転落のリスクが高く、非常に危険です。脚立や足場をしっかりと設置し、安全ベルトやヘルメットを着用するなどの安全対策を徹底する必要があります。

また、屋根の塗装は風の影響を受けやすく、足場の安定性が確保されていないと非常に危険です。安全第一を心がけて作業を進めることが、事故を防ぐ最良の方法です。

基本は業者に依頼しよう！業者に依頼した方が良いケース

外壁塗装をする際、基本的にはDIYで行うのではなく、業者に依頼するのがおすすめです。特に業者に依頼した方が良いケースは以下の通りです。

◇2階以上の高所

外壁塗装をDIYで行う場合、最も危険なのが2階以上の高所での作業です。高所作業には高度な技術と安全対策が必要で、脚立や簡易的な足場では不十分です。家庭用の脚立では2階部分まで届かず、無理な姿勢での作業が事故を招く可能性があります。

また、風が強い日や雨天時には、滑りやすくなるためさらに危険です。プロの業者は、しっかりとした足場を組み、安全装備を整えて作業を行います。これにより、高所でも安全に作業ができ、塗装の仕上がりも均一で美しくなります。

◇休みが取れない

外壁塗装は、計画的に連続して作業を行うことが重要です。しかし、平日に仕事があり、まとまった休みが取れない場合、DIYでの外壁塗装は難しいでしょう。

外壁塗装は、下塗り、中塗り、上塗りの3段階に分かれ、それぞれの工程間に十分な乾燥時間が必要です。このため、週末だけで作業を進めるのは非効率であり、塗装の品質が低下する可能性があります。

連続して休みが取れない場合は、業者に依頼することで、プロの手によって効率的かつ短期間で作業が完了します。業者に依頼すれば、スケジュールに合わせて作業を調整してもらえるため、仕事との両立も可能です。

DIYで外壁塗装を行うメリットには、費用削減、家への愛着の深まり、自分のペースでの作業が挙げられます。一方、デメリットとしては、専門知識や技術の不足、安全面でのリスク、時間と労力がかかることがあります。

失敗例として、適切でない塗料選び、不十分な高圧洗浄、不適切な養生、塗装技術の不足、気象条件の無視などがあります。

DIYで失敗しないためのポイントは、しっかりとした洗浄と養生、高所作業への十分な注意です。ただし、2階以上の高所作業や、まとまった休暇が取れない場合は、安全性と効率性の観点から業者への依頼を検討すべきです。

基本的には、専門知識と技術を持つ業者に依頼することで、安全で高品質な外壁塗装が期待できます。DIYを選択する場合は、十分な準備と安全対策が不可欠です。