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屋根塗装で行う縁切りとは?施工方法と費用の目安 | 山口エリア外壁塗装会社ガイド

外壁塗装の基礎知識

屋根塗装で行う縁切りとは?施工方法と費用の目安

公開:2024.11.26 更新:2024.11.26

屋根塗装で行う縁切りとは?施工方法と費用の目安
画像出典:photo AC

屋根材には陶器瓦、セメント瓦、スレート瓦があり、それぞれ特徴があります。スレート瓦の塗装後には縁切り作業が必要で、これを行わないと湿気や水分が滞留し、劣化や雨漏りの原因となります。縁切りには手作業とタスペーサー工法があり、タスペーサー工法の方が効率的で費用も安く済みます。

屋根の主な種類とそれぞれの特徴

屋根材にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。今回は、陶器瓦、セメント瓦、スレート瓦について詳しくご紹介します。

◇陶器瓦屋根

陶器瓦は、粘土を成形して高温で焼き上げた伝統的な屋根材で、日本で古くから使われています。耐久性が高く、寿命は50~100年にも及びます。色あせにくく、見た目が長持ちするのが特徴です。また、断熱性や防音性が優れており、屋内の温度変化を抑える効果があります。

さらに、防水性や耐候性にも優れており、定期的な塗装が不要なため、メンテナンスが比較的楽です。しかし、陶器瓦は重さがあり、建物に負担をかけ、耐震性に影響を与える可能性もあります。また、価格が他の瓦屋根より高価な点もデメリットです。

◇セメント瓦屋根

セメント瓦は、セメントを主成分とした屋根材で、厚型ストレートとコンクリート瓦の2種類があります。陶器瓦よりも安価で、塗装を施すことでさまざまな色や質感を表現できるのが特徴です。

寿命は約30~40年と陶器瓦より短く、吸水しやすいため、劣化すると防水性能が低下します。また、表面の塗装は紫外線や風雨で劣化しやすく、定期的な再塗装が必要です。

◇スレート瓦屋根

スレート瓦は、薄い板状の屋根材で、陶器瓦やセメント瓦より軽量であり、価格も安価です。主に粘土板岩を素材としており、性能も年々進化しています。軽さと安価な点が大きなメリットですが、断熱性では他の瓦屋根に劣ります。

また、スレート瓦は下地と瓦がぴったりと接しているため、工期が短縮できる特徴があります。ただし、設置時に「縁切り」という特殊な工程が必要となることがあります。

縁切りをしないと雨漏りの原因に

スレート瓦屋根の塗装後には、縁切り作業が必要です。これにより、隙間に詰まった塗料を取り除き、水の滞留を防ぎます。縁切りを行わないと、屋根内部に湿気がこもり、劣化や雨漏りを引き起こす可能性があります。

◇縁切り作業の重要性

スレート瓦屋根の塗装後に行う「縁切り」という作業は、屋根のメンテナンスにおいて非常に重要な工程です。
縁切りとは、スレート瓦の隙間部分に塗料が詰まらないようにする作業で、塗装後にその塗膜を取り除くことを指します。スレート瓦は一枚一枚が重なり合って配置されており、防水機能を果たすのは瓦そのものではなく、屋根の下に敷かれたルーフィングシート(防水シート)です。これにより、スレート瓦自体には防水機能がなく、ルーフィングシートが雨水の侵入を防ぐ役割を担っています。

塗装後、瓦の隙間に塗料が詰まってしまうことがありますが、このままでは水分が瓦とルーフィングシートの間に滞留し、浸水のリスクが高まります。そこで縁切りを行うことで、瓦の隙間に詰まった塗料を取り除き、スムーズに水が排水されるようにします。この作業により、隙間に水が溜まるのを防ぎ、屋根の寿命を延ばすとともに、浸水リスクを回避することができます。

◇縁切りを行わないとどうなるか  

縁切りをしないと、雨水や結露などで発生した水分が屋根内部に滞留し、スムーズに排出されなくなります。これにより、屋根の隙間や瓦と防水シートの間に水分が長時間留まることになり、瓦や防水シートの劣化が早まります。特に湿気がこもったまま放置されると、カビや腐食が発生しやすくなり、屋根材や構造部分が大きなダメージを受けてしまいます。

また、スレート瓦屋根で雨漏りが発生しても、初期の段階では目視で確認するのが難しいため、気づいた時にはすでに劣化が進行していることがあります。このような場合、早期に修理やメンテナンスを行わないと、屋根全体の寿命が短くなり、最終的に大掛かりな修理が必要となることもあります。従って、定期的な縁切り作業を行うことは、屋根の長寿命化や住まいの安全性を確保するために欠かせません。

屋根塗装で行う縁切りの施工方法

引用元:photo AC

屋根の縁切り作業には従来の手作業と、タスペーサーを使用した方法があります。それぞれに特徴があり、屋根の寿命を延ばすために重要な作業です。

◇従来の縁切り工法  

従来の縁切り工法では、カッターやヘラを使って手作業で塗料を切り取ります。この作業は、スレート瓦の重なり部分に塗膜ができないように、塗料を丁寧に取り除くための重要な工程です。塗装が完了した後、塗料が完全に乾くのを確認してから作業を始めます。塗料が乾燥する前に縁切りを行ってしまうと、塗膜が再び瓦の隙間にくっついてしまい、逆に防水性が損なわれる恐れがあるため、注意が必要です。

手作業での縁切りは非常に手間がかかるものの、精密な処理により屋根の寿命を確実に延ばすことができます。この方法は、屋根の形状や勾配が急な場合、または特殊な形状のスレート瓦を使用している屋根においても適用され、タスペーサーでは対応できない場合に引き続き選ばれています。

◇タスペーサー工法  

タスペーサー工法は、専用の部材を使って効率よく縁切りを行う方法です。この方法では、手作業で塗膜を取り除く作業に比べて、非常に短時間で作業が完了するため、作業効率が大幅に向上します。タスペーサーはポリカーボネート製で、瓦と瓦の間に差し込むことによって、水の通り道を作り、屋根の劣化を防ぎます。これにより、従来の手作業にかかる手間を省き、スムーズに作業を進めることができます。

タスペーサーには、主に01型と02型の2種類があります。01型は、緩衝性と通気性に優れており、屋根材の隙間を確保し、雨水や湿気の排出を促進します。また、耐溶剤性が高いため、塗装作業後に使用しても問題なく機能します。一方、02型は押し上げる力が強いため、特に塗料の重みによる瓦の沈み込みを防ぐことができます。

塗装後でも、瓦と瓦の間に約3mmの隙間を維持できるため、より確実に水の通り道を作り、屋根を長持ちさせる効果があります。これらの特性により、タスペーサー工法は効率的かつ効果的に縁切り作業を完了させることができ、現代の屋根メンテナンスにおいて広く使用されています。

縁切りの費用の目安

縁切り作業の費用は工法によって異なり、従来の手作業よりもタスペーサー工法の方が安く済むことが多いです。屋根の形状や状態を考慮して適切な工法を選びましょう。

◇従来の縁切り工法  

従来の縁切り工法では、カッターを使って1枚ずつ手作業で作業を進めます。そのため、タスペーサー工法よりも費用が高くなります。一般的に㎡あたり500〜800円ほどで、30坪の家の場合、5〜6万円が必要です。

この作業は手間がかかり、2人の職人で1日がかりで行われることが多いです。屋根の勾配が3寸(17度)以上の傾斜や、瓦の隙間が4mm以上の場合などは、手作業で縁切りを行うことが一般的です。

◇タスペーサー工法  

タスペーサー工法では、㎡あたり300~500円の費用がかかります。この工法では、1,000個のタスペーサーを使用するのが標準で、作業時間は従来の手作業の半分以下です。タスペーサーは比較的安価で、インターネットで簡単に購入できます。

通常、100個単位や500個単位で販売されており、費用を抑えつつ効率的な作業が可能です。特に山口市のように降水量が多い地域では、縁切りをしっかり行って快適な住環境を保つことが大切です。


屋根材には陶器瓦、セメント瓦、スレート瓦などがあり、それぞれに特徴があります。陶器瓦は高耐久性で寿命が長く、断熱性や防音性にも優れていますが、重いため建物に負担をかけ、価格が高めです。セメント瓦は安価で色や質感を自由に変更できますが、耐久性がやや劣り、定期的な塗装が必要です。スレート瓦は軽量で安価ですが、断熱性には欠け、設置時に「縁切り」という工程が必要です。

スレート瓦屋根の塗装後には縁切り作業が欠かせません。縁切りとは、塗料が瓦の隙間に詰まらないように取り除く作業で、防水シートが機能するためには、隙間に水分が滞留しないことが重要です。この作業を行わないと、湿気や水分が屋根内部にこもり、劣化や雨漏りの原因になります。

縁切りには従来の手作業とタスペーサー工法の2種類があります。従来の方法は、カッターやヘラで塗膜を取り除くもので、時間と手間がかかりますが精密な作業が可能です。タスペーサー工法は専用の部材を使い、効率よく作業が進みます。タスペーサーはポリカーボネート製で、瓦の間に差し込むことで水の通り道を作り、屋根を長持ちさせます。

縁切りの費用は、従来の手作業の方が高く、㎡あたり500〜800円ほどです。30坪の家では5〜6万円程度が目安です。一方、タスペーサー工法では㎡あたり300〜500円と安価で、作業時間も短縮されます。屋根の形状や地域の気候に応じて、適切な工法を選ぶことが大切です。

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