スレート屋根とは?適切な塗り替え時期と費用相場 | 山口エリア外壁塗装会社ガイド
外壁塗装の基礎知識
スレート屋根とは?適切な塗り替え時期と費用相場
2024.08.16
スレート屋根は軽量で耐久性があり、地震対策に優れた屋根材です。セメントと繊維から作られる人工スレートは経済的で美しい外観を提供しますが、定期的な塗装メンテナンスが必要です。塗装が劣化すると防水性能が低下し、屋根材の劣化を引き起こします。
塗り替えは約10年ごとが目安で、使用する塗料により耐用年数が異なります。ウレタン系は5〜8年、シリコン系は10〜15年、フッ素系は15〜20年です。塗装時には通気性を確保することが重要で、タスペーサーを使うと通気性を保ち、湿気による問題を防げます。
目次
スレート屋根とは?
スレート屋根は、その軽量性と耐久性から多くの住宅で採用されている屋根材です。特に、軽量であることは地震対策として非常に優れており、建物への負荷を最小限に抑えることができます。そのため、地震が多い日本の住宅において、スレート屋根は理想的な選択肢の一つと言えるでしょう。
さらに、スレート屋根は比較的経済的であり、施工コストを抑えつつも美しい外観を保つことができる点も魅力の一つです。
またスレート屋根は、天然石を使用したスレートと異なり、セメントと繊維を主成分とする人工の薄型屋根材です。この人工スレートは、軽量であるため、地震の際に建物への負担が少なく、倒壊リスクを減少させる効果があります。
デザインの多様性も豊富で、さまざまな建物のスタイルに合わせることができます。そのため、住宅から商業施設まで幅広い建物で採用されており、耐候性にも優れているため、長期間にわたり美しい外観を保つことが可能です。
◇塗装メンテナンスが必要
スレート屋根のもう一つの重要な特徴は、定期的な塗装メンテナンスが必要な点です。スレート屋根の表面には防水性を持たせるために塗装が施されていますが、この塗装が劣化すると防水性能が低下し、雨漏りなどのリスクが高まります。
スレート自体は耐久性がありますが、塗装が劣化すると保護機能が失われ、屋根材が水分を吸収しやすくなり、最終的には屋根材の劣化を招きます。そのため、定期的なメンテナンスがスレート屋根の長寿命を維持するためには欠かせません。
スレート屋根の塗り替えの時期は?
画像出典:フォトAC
スレート屋根を長持ちさせるためには、適切な時期に塗り替えを行うことが重要です。塗装が劣化することで、屋根材の防水性が低下し、雨漏りや屋根材の劣化を招く恐れがあります。ここでは、スレート屋根の塗り替え時期について詳しく解説します。
◇スレート屋根の塗り替えの時期は約10年
スレート屋根の塗り替えは、新築の建物であれば約10年が目安とされています。これは、初回の塗装が劣化し始める時期であり、塗装の防水性が低下することで、屋根材自体が劣化するリスクが高まるためです。
しかし、一度塗装を行った屋根の塗り替え時期は、塗装時に使用した塗料の種類によっても異なります。たとえば、耐用年数の長い塗料を使用すれば、次回の塗り替えまでの期間を延ばすことが可能です。
したがって、塗料の選定はスレート屋根のメンテナンス計画において重要な要素となります。
◇スレート屋根の耐用年数が10年ではない
注意すべき点は、スレート屋根の塗り替え時期が約10年であることは、屋根材自体の耐用年数が10年という意味ではないということです。スレート屋根そのものの耐用年数は、適切なメンテナンスが施されていれば、30年以上持つことも可能です。
しかし、塗装が劣化したまま放置すると、スレート自体が劣化し、屋根材の寿命を大幅に短くしてしまいます。そのため、定期的な塗り替えがスレート屋根の長寿命化には不可欠です。屋根材の寿命を最大限に引き出すためにも、塗り替えのタイミングを逃さないようにしましょう。
スレート屋根塗装の費用相場
スレート屋根の塗装は、建物の美観を保つだけでなく、屋根材の保護にも重要な役割を果たします。しかし、塗装にかかる費用はさまざまで、使用する塗料の種類や屋根の状態によっても変わります。
ここでは、スレート屋根の塗装にかかる費用相場について詳しく解説します。
◇費用相場は平米単価40万円から60万
スレート屋根の塗装費用は、一般的に平米単価で40万円から60万円が相場とされています。この費用には、塗料の価格、塗装作業の人件費、足場の設置費用などが含まれています。
特に、塗料の価格が費用全体の大部分を占めるため、使用する塗料の種類によって費用が大きく変動します。また、屋根の状態が悪い場合は、下地処理や修繕が必要となり、追加費用が発生することもあります。したがって、塗装費用を見積もる際には、屋根の状態をしっかりと確認することが重要です。
出典元:プロタイムズ
◇塗料別の相場と耐用年数
スレート屋根の塗装に使用される塗料には、ウレタン系塗料、シリコン系塗料、フッ素系塗料の3種類が一般的です。これらの塗料の特徴を理解し、建物の状況や予算に合わせて適切な塗料を選ぶことが、長期的なメンテナンス費用の節約につながります。
・ウレタン系塗料
比較的安価で、柔軟性があり、細かい部分への塗布がしやすい反面、耐用年数が短く、5~8年程度とされています。
・シリコン系塗料
ウレタン系よりも耐久性が高く、10~15年程度の耐用年数があります。
・フッ素系塗料
最も耐久性が高く、15~20年程度持続しますが、費用も他の塗料に比べて高額です。
スレート屋根の塗装を行う際の注意点とは?
スレート屋根の塗装を行う際には、地域の気候や環境に応じた対策が必要です。特に山口県のように四季がはっきりしている地域では、気候条件を考慮した塗装作業が求められます。
また、スレート屋根特有の通気性を確保するための工夫も重要です。ここでは、山口県でスレート屋根塗装を行う際の注意点について解説します。
◇間違った塗り替えは雨漏りの原因に
スレート屋根は、その構造上、通気のために隙間が設けられています。この隙間は、屋根材の下に湿気が溜まらないようにするためのものであり、適切な通気性を保つ役割を果たしています。
しかし、塗り替え作業の際に、この隙間を塗料で塞いでしまうと、通気が阻害され、屋根内部に湿気が溜まりやすくなります。その結果、結露やカビの発生、さらには雨漏りの原因となることがあります。スレート屋根の塗装では、隙間を確保することが非常に重要です。
◇タスペーサーで通気性を確保
スレート屋根の通気性を保つために、タスペーサーという製品が使用されることが一般的です。タスペーサーは、スレート同士の間に挟み込むことで、塗装後も通気性を確保する役割を果たします。これにより、塗装後も屋根の内部に湿気がこもることなく、長期間にわたり屋根材の状態を良好に保つことができます。
特に山口県のように、湿度が高く雨が多い地域では、タスペーサーの使用が効果的です。スレート屋根の塗装を依頼する際には、施工業者にタスペーサーの使用を確認し、通気性を確保するための対策を講じることが大切です。
スレート屋根は軽量で耐久性が高く、地震対策としても優れた屋根材です。セメントと繊維を主成分とする人工スレートは、経済的でありながら美しい外観を保ち、様々な建物に適用可能です。ただし、定期的な塗装メンテナンスが必要で、塗装が劣化すると防水性能が低下し、屋根材の劣化を招く恐れがあります。
スレート屋根の塗り替えは約10年ごとが目安です。ただし、塗料の種類によって耐用年数が異なり、ウレタン系は5〜8年、シリコン系は10〜15年、フッ素系は15〜20年です。塗装費用は平米単価で40万〜60万円が相場で、屋根の状態や塗料の種類によって変動します。
塗装時の注意点として、通気性を確保することが重要です。スレート屋根は通気のために隙間が設けられていますが、塗装で隙間を塞ぐと湿気が溜まり、雨漏りやカビの原因になる可能性があります。タスペーサーを使用することで通気性を保つことができ、特に湿度が高い地域では効果的です。
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